2023/08/03

小笠原村・母島でパッションフルーツ収穫支援を実施 ~㈱日本果汁による地域貢献活動のご紹介~

 公益財団法人東京都島しょ振興公社では、伊豆諸島・小笠原諸島9町村(東京諸島)の地域振興と発展を目指し、地域資源を活用した特産品開発を行っています。

また竹芝にある東京諸島のアンテナショップ「東京愛らんど」や各種通販サイトの運営を行っています。

 

 

 

 

 東京諸島の魅力ある商品を継続的に開発するにあたり、島内では一次産業の加工設備や人的ノウハウに限界があるため、公社が間に入り、必要な技術を保有、協働して頂ける企業と特産品開発協力協定を交わしています。

 この度その協定締結企業である株式会社日本果汁さまに、小笠原村・母島でパッションフルーツの収穫支援をいただいたため、その活動についてご紹介します。

 パッションフルーツの加工品や、開発事業により完成した商品は、アンテナショップ「東京愛らんど」にて取扱い中です。(※時期や収穫状況により在庫が左右される場合がございます。)

 

 

 

 

<現在販売中のパッションフルーツ関連製品>
・東京パッションフルーツ(シロップ)

 

 


・小笠原パッションフルーツクラフトチューハイ

 

 

 

■参考資料:(株)日本果汁さまとの取組み
 (株)日本果汁さま(以下、「日本果汁」)は、農産物(主に果実)の一次加工から販売までを行う会社です。
 公社と日本果汁との出会いは8年前。都内チョコレートメーカーが島しょの特産品を使用したチョコレートを製造するにあたり一次加工を担える会社を探していたことがきっかけでした。農家さんを支援するという日本果汁の経営理念と、公社の目指すものが合致。特産品開発協力協定の締結に至りました。
  以後、島の果実の商品化や販売に至るまでの活動にさまざまにご尽力頂きました。なかでも、毎年の小笠原でのパッションフルーツ収穫支援やレモン農家への助言活動は、現在もアンテナショップ「東京愛らんど」でも販売中の、寶CRAFTの”小笠原パッションフルーツクラフトチューハイ”、”小笠原島レモンクラフトチューハイ”をはじめ、レモンピール”特選 木菓子家 小笠原島レモン” など様々な特産品の協働開発につながりました。

 

 

■(株)日本果汁さまからの活動報告:
「小笠原村(母島)パッションフルーツ収穫支援」実施
 日本果汁では、毎年「小笠原村(母島)でのパッションフルーツ収穫支援」を行っています。パッションフルーツ農園を直接訪問し、栽培状況の確認や栽培のポイント・今季の生育状況を伺うことで、パッションフルーツ栽培への理解を深めるとともに、生産者の方々との交流を図っています。このほか、パッションフルーツを使用した新商品の開発にあたり、生産者の方々にご試食とご意見を頂きました。

 

 

パッションフルーツの収穫の様子

 

 

パッションフルーツの汚れを落とす作業の様子

 

 

<パッションフルーツ収穫支援の内容>
 今回のパッションフルーツ収穫支援では、主に半日で100kg程度パッションフルーツのヘタ切りと青果の汚れを落とす作業を行いました。産地ではトン単位で収穫される1玉1玉に、手作業で袋掛けをしたりヘタを切ったりと大変な手間暇がかかっており、作業の大変さを実感することが出来ました。さらに、最盛期には小笠原から出航する船に出荷が間に合うよう、夜通し作業することもあると聞き、多くの時間と労力がかかることが分かりました。

 

 

<生産者やお客様からの声>
 パッションフルーツの特産品開発については、生産者の方々やお客様から多くの喜びの声をいただいています。生産者の方々からは「パッションフルーツを使用した商品が広く流通されて嬉しい」、お客様からも「パッションフルーツという果物を知らなかったが商品を通じて知り、美味しいと感じた」など、パッションフルーツの商品はまだ少ないこともあり、反響も大きいと感じています。また、パッションフルーツを使用した商品をきっかけに青果も購入したというお話も伺っています。

 

 

収穫したパッションフルーツ①

 

 

収穫したパッションフルーツ➁

 

 

<今後の展望や期待>
 小笠原は島の生産者の方々の人柄がとてもあたたかく、島民全員に一体感があり、訪れれば誰もが感動する、他にはない特別な島だと感じています。日本果汁は、特産品の開発等を通して、島の魅力を全国に発信するお手伝いが少しでもできれば嬉しいです。
 パッションフルーツは香りも爽やかで味もとても美味しく、乳製品との相性も抜群で、新たな商品化の可能性が大いにあると感じています。また、パッションフルーツの認知が高まることで、パッションフルーツの需要が拡大し、生産者と生産量が増えることを期待しています。
 今後も小笠原のパッションフルーツがさらに広く知られるような商品開発に取り組んでいきたいと考えています。

 

 

親睦会の様子

 

 

収穫したパッションフルーツ③

 

 

広報事務局宛ご意見ボックス
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